おでんの具としてよく食べられている『はんぺん』。
白くてふんわりしていて、チーズを挟んで食べても美味しい。
そんなイメージがあるはんぺんですが、静岡県内では『黒はんぺん』が当たり前に食べられています。
今回はそんな、『黒はんぺん』の美味しい食べ方と、カロリーや栄養についてご紹介します。
『黒はんぺん』って何
黒はんぺんについて
黒はんぺんは、静岡県内では普段から食卓に出るメジャーな食べ物ですが、全国的な知名度は低めです。
しかし、静岡県の焼津の近隣市では「B 級グルメ」として人気となっています。
静岡県のスーパーやサービスエリアなどでは気軽に購入もできます。
またビールのCM では、美味しそうに黒はんぺんを食べているシーンが使われるなど、最近では静岡おでんの具として認知度が上がってきており、名前を知っている人も増えてきているみたいです。
黒はんぺんはなぜ黒い?
一般的な白はんぺんと違って、黒はんぺんはなぜ黒い色をしているのでしょうか。
それは魚を一匹丸ごと練りこんで作られているからです。
スケトウダラなどの白身魚の魚肉を原材料としている白はんぺんと違い、黒はんぺんはサバやイワシなどの赤身魚を原材料としています。
水揚げされた魚をでんぷんや調味料と混ぜ、魚の繊維を壊さないように骨ごとすり混ぜていき、形を形成し、ゆでています。
『黒はんぺん』の魅力とは?!
黒はんぺんのカロリーは?
気になる黒はんぺんのカロリーは、100g あたり74kcal となっています。
白はんぺんのカロリーは、100g あたり94kcal となっているので、白はんぺんに比べ低カロリーであることが分かります。
黒はんぺんの栄養は?
黒はんぺんは原材料にサバやイワシを丸ごと使用している為、良質なたんぱく質を摂ることができます。
さらに、DHC やEPA、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれているのでコレステロールなどを減らす働きもあります。
中性脂肪が気になる方にはぴったりの食べ物です。
『黒はんぺん』の美味しい食べ方
そのまま食べる時
黒はんぺんはすでにゆでた状態で売っているので、そのまま食べても大変美味しいです。
ショウガ醤油やワサビ醤油につけて食べるとより美味しさが引き立ちます。
また軽くあぶると香ばしさがプラスされるので、バーベキューにもビールのお供としてぴったりです。
調理して食べる時
一番のおすすめの食べ方は、やっぱり『おでん』です。普段の作っているおでんの具と一緒に煮込むだけで、黒はんぺんからもよく出汁がでるので、いつもとは一味違うご当地おでんを楽しめます。
静岡おでんでは、だし粉と呼ばれるイワシとサバの削り粉を混ぜた粉末をかけて食べるそうです。
また、静岡県でよく食べられているのが、『黒はんぺんのフライ』です。
作り方は魚やカツなどのフライの作り方と同じです。あらかじめゆでられている為、火の通りを気にする必要もありません。
揚げることで黒はんぺんの甘みが増します。でもはんぺんだからヘルシーなので、子どもでも食べやすいです。
いかがでしたでしょうか。
黒はんぺんは不思議な色とは裏腹に、栄養も満点で低カロリーで美味しい食材。
こんな完璧な食材があったのかと驚きです。
地域によってはスーパーやサービスエリアなど、手に入る場所も増えてきたみたいです。
お取り寄せもできるので、ぜひ普通のはんぺんとは違った味わいを求めて取り寄せてみてください。